吉本、J.ビルヌーブを0.3秒上回りテスト初日を終了 2008.09.25
9月26日(金)〜28日(日)に行われる「TOP RACE V6」参戦に向け21日(日)に日本を出発した吉本大樹は約40時間の移動を経て22日(月)に現地入り。到着日にはチームとのミーティング、翌23日にはメディアに向けたプレスコンファレンスに参加し、24日(水)には今回のレースの招待選手のために設けられた事前の特別テスト走行に参加。同じく招待選手としてこのレースに参戦する元F1ワールドチャンピオン・ジャック・ビルヌーブと共に初めてのTOP RACEマシンをドライブした。

この日のセッションは12時〜17時の5時間。コースはこのサーキットで最長のレイアウトとなるハイスピードトラックで行われ、Car No.777のゼッケンをつけた吉本はシート合わせに時間がかかりセッション開始から2時間ほどが経過した14時過ぎにようやく走行を開始した。このレイアウトでは過去にTOP RACEのマシンが走行したことが無いため目安となるタイムが全くない中での走行となったものの、まずは1周1分50秒ほどのペースでマシンの基本的な操作やフィーリングを確認した吉本はそこから徐々にペースを上げていく。走り始めに履いたユーズドタイヤのままかなりの走行をした上でガソリンを満タンにし、「考えられる中で一番条件の悪い状態」でのマシンのフィーリングを確かめながらも1分45秒フラットまでタイムアップ。その後電気系の問題でコーナリング中にエンジンが切れるトラブルが出たためその修復に30分ほどを要したものの、最後はセッション残り30分でNEWタイヤでのアタックを敢行。

するとこのアタックでは計測1周目に1分42秒7、その翌周にはJ.ビルヌーブを0.3秒上回る1分42秒4のタイムをマークした吉本大樹。セッションは一旦ここで終了となったが、その後1時間セッションが延長されたため、最後は3周程のチェック走行を行いこの日の走行を終了した。

この特別テスト走行は明日(木曜日)も行われる予定。この日吉本のマシンは常時エンジンからのオイル漏れがあり、翌日9時〜11時のセッション終了後にエンジンを交換することになっている。レースウィーク本番は現地時間26日の金曜日からとなるが、吉本はその前日となる明日も参加全ドライバーの写真撮影の他、メディア出演のため現地のスタジオを訪れる予定となっており、明日以降の走行で更なる注目を集めることが期待される。

TOP RACE V6 / Free Practice Wed.
Text & Photo : www.hiroki-yoshimoto.com

 

 

吉本大樹のコメント

感想を一言で言うと、全てが新鮮!まずシートのポジションが凄く後ろなので乗用車の後部座席から操作している様な感覚で、最初はかなりとまどいました。マシンのインパクトよりもコースのインパクトの方が大きかったですね。本当にバンピーで直線でまっすぐ走らない。ここでは全てが70年代に戻ったみたいな気になります。初日ですでに貴重な体験をさせてもらっている感があります。5速までのギアで4速のハイスピードコーナーが多いのですが、3〜4コーナーがかなりのハイスピードコーナーでラインもいくつかあって、とても難しいです。この古いコースには色々な所にトリックが隠されていると思います。縁石の使い方とか色々とまだまだ隠れているのは間違いなさそうです。

実際の走行ですが、今日はメニュー的に考えていた事を重視したかったので最初はタイムを気にせず走りました。気にしないとはいえ、過去にここでこのマシンが走ったことが無いそうで、比較も出来ないですけど。一応最後に新品タイヤでアタックもしました。ジャック(ビルヌーブ)よりコンマ3秒速かったのですが、そのラップは最終コーナーでニュートラルまで落としてしまうミスをしてタイムをロスしまったのでまだよく分かりません。でも2人とも似たようなタイムですし、コンディションは確実にここから良くなってくるはずなのでこのまま進ませれば問題無いと思います。






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