吉本大樹、上海でGP2マシンをドライブ 2008.10.09
GP2アジアシリーズ1シーズン目はGP2初参戦のアジアンチーム「QI Meritus Mahara」から参戦、そのハンディを感じさせない走りでチームを牽引して見せた吉本大樹。2シーズン目のGP2アジアシリーズは10月18日に開幕を迎えるが、その開幕を1週間半後に控えた8日、9日、開幕戦の舞台ともなる上海国際サーキットにおいて「GP2アジアシリーズオフィシャルテスト」が行われ、このテストを訪問していた吉本が急遽テストに参加した。

このテストではマシンに乗る予定はないままに上海入りをした吉本であったが、テスト初日終了後の夜に「デュランゴ」と「BCNコンペティション」の2チームからテストを依頼され、吉本のスケジュールの関係で午前中のみの走行となったものの、翌日テスト2日目に2台をドライブする事となった。

ところが迎えた当日は少ない走行時間の中でトラブルが続発。デュランゴにおいては計測をできたのはわずかに2周のみ。ステアリングとスロットルにトラブルが出たこともあり、「NEWブレーキの焼き入れ時間だけで終わった感じ」となってしまう。気を取り直し自らのシートを持ちBCNのピットに移動した吉本は、セッション残り1時間程のところで2台目に乗り込む。

吉本はまずレインタイヤでコースへ向かい、マシンのチェックを済ませてピットへと戻ってくる。そしてここでスリックタイヤへと履き替え再びコースイン。ところがマシンのギア比が合っていなかったため1速と2速の間に不必要なタイムラグが出たことに加え、その後シフトのパドルにもトラブルが発生。しかもマシンのキャスターアングルのセットにチーム側の大きなミスがありマシンは極度のアンダーステア。しかしこれを修復するには1時間程の時間を要するため、吉本は妥協とも思える対策だけを行いそのまま走行を続けていく。結局これらのトラブルや赤旗によりセッション終盤まで一度も計測をすることが出来なかった吉本大樹。最後に4周程の連続走行を行ったものの、「ごまかしでしかないセットアップではバランスを悪化させるだけでした」とタイムは振るわず。満足には程遠い内容でセッションを終了することとなった。

GP2 Asia Series / Official Test Thu.(上海)
Text & Photo : www.hiroki-yoshimoto.com

 

 

吉本大樹のコメント

乗る予定は一切無いまま上海に来ました。たまたまデュランゴとBCNから走らせてもらうという話になったのが昨日の夕方です。僕は常にヘルメット等一式持ち歩いているのを彼等は知っているんです(笑)

シートはMeritusが昨シーズンのものを持っていたのでわりとすんなりとはいきました。ただ、どうしても今日午後の飛行機に乗らなければいけなかったので午前中にこの2台に乗りました。残念ながら昨シーズンの最終戦から走らせてなかったマシンだからなのか2台ともトラブルだらけで全然まともに走れませんでした。上海はとても面白いコースだったので一度まともな状態できちんと走ってみたいと思いました。






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